「変性性脊髄症」経過記録

この記事はピットの病気、変性性脊髄症(DM)についての記録ですが
そんなに大袈裟なものではなく自分自身の覚書程度です。
内容がまだ未完成で重複している部分も多々ある見切り発車ですがお許しを

今後も随時改正、追加していきます。
(最終更新日:2011.11.6) 
 +はじめに+ 


最近古くからのコーギー仲間たちが次々とピットと同じDMを発症しています。
皆10歳を越えてきて年齢的に避けられないのかもしれませんが
我が身のことのようにとても寂しくそしてつらく感じます。

【変性性脊髄症(DM)についての参考サイト様】

http://www.animalhospital.gifu-u.ac.jp/vet/dm.html
http://www.pwccj.com/dm.htm
http://ameblo.jp/memaxx/(DMについてわかりやすく解説されています)


そして「変性性脊髄症」「DM」その他多々類似したキーワードの検索で
ここにアクセスされる方も急増しまた驚いています。
そこであらためてピットのこれまでの経過を振り返ってみることにしました。
同じ病気で少しでも情報を求めている方に僅かでも参考になることがあれば幸いです。


思い起こせば2008年7月のある日、右後足の変調に気づいたのがすべての始まりでした。
すぐかかりつけの先生に診ていただき初めは単なる関節炎との診断でしたが
色々な治療や検査の結果10月に椎間板ヘルニアが見つかり手術。
このまま治ってくれると信じ車椅子でリハビリを頑張りましたが回復は見られません。

そして2009年6月、DMの診断方法である遺伝子検査などは
行っていませんが経験豊富な先生から
変性性脊髄症であろうと宣告されました。
ヘルニアはあったものの今思えばこの病気も同時に併発していたようです。

変性性脊髄症についてはヘルニアの診断時からこの可能性も捨てきれないと
先生からはずっと念を押されるように言われていました。
残念ですがやはりという結果になってしまったのですが・・。
以下椎間板ヘルニア治療も含めての経過を綴ってみます。
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病気の始まり・・
2008年7月(日記7/8参照)当時ピット11歳3ヶ月

ふと右後足の動きがおかしいことに気づく。
地面に着くことができず浮かせている感じ・・痛みがあるのか?
早速診察してもらうと亜脱臼ではとのこと。
とりあえずサプリと痛み止めが処方されゲージ隔離でしばらく要安静生活をすることになった。
 
振り返ると10歳頃から散歩時に歩くのを嫌がることがたまにあったが
単に年齢のせいだと深く考えもせず。
思えばその頃から病気のサインが出ていたのかもしれない。

2008年10月
ずっと安静とサプリで経過をみるものの効果がなくステロイド投与もしたが
一向に良くならずセカンドオピニオンに踏み切ることに。
かかりつけの先生は大学病院しか紹介できないとのことだったが
仕事の都合で通院が難しいこともあり仕方なく自分で診ていただける病院を探した。

その後新しい先生に診ていただきハンセン況燭箸いλ性的椎間板ヘルニアの診断。
手術をすれば治せるとのことで11月に入院。
初めての受診時から年齢や症状、何よりコーギーであることで
変性性脊髄症の可能性もあると先生からは言われていたが
この時初めて聞いた病名でそんなに恐い病気もあるんだと思ったくらい。
とにかく治療が可能であるのならとオペをお願いした。

手術後ヘルニア自体は手術で改善しているはずだったが
ゆっくりと麻痺は進行し結局2009年6月DMであろうとの診断が下る。

2009年4月、主人に車椅子を作ってもらう。
子供達が昔使っていたベビーカーをばらしてパーツを再利用。
とっておいて良かった!笑
でもピットにフィットするまで何度も改善が必要でなかなか難しかった。
初めて車椅子で歩いてくれた時の嬉しそうな姿は今でも忘れられない。

2010年秋頃までは車椅子が活躍してくれたがこの頃になると前足にも麻痺が。
車椅子を4輪に改造したものの歩き難そうなのと前足の麻痺は進行も速く
結局使わなくなった。その後は2011年2月頃まで上半身と下半身用の
介助ハーネスを使いピットを持ち上げながら歩かせた。

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「麻痺の経過」
・右後足ー左後足−下半身ー右前足ー左前足ー上半身
 
後ろ足が悪い間は車椅子で散歩していたが前足にも麻痺が出てからは
上半身を支える力も徐々に弱くなってくる。
車椅子を4輪にしたものの動かすのがつらそうで結局あまり使わなかった。
右前足の返しが悪くなる、前足そのものを動かせなくなってくる、
伏せの姿勢でも上体を起こしていられず横に倒れてしまうように。
やがて左前足も動きが悪くなってきて同じ経過。
 
少しでも前足が動いているうちは上半身と下半身用の介助ハーネスを使い
持ち上げるようにして歩かせた。
おしっこもうんちもこの姿勢でできたがおしっこは上半身に麻痺が出てきてから
徐々に自力で出す量が減ってきたので
散歩後圧迫排尿させて
その都度膀胱をカラにするようにした。
 
「車椅子について」
下半身のみが麻痺している段階は十分これで歩けていたが
上半身、前足に麻痺が進み疲れて伏せの状態になることが増えてきたので
車椅子を四輪に改造してみたがコントロールが難しいらしく歩いてくれなくなってしまった。
仕方なく上半身と下半身用ハーネス2枚装着させピットを私が吊り上げる状態で歩かせた。
腕、膝、腰に慣れるまでけっこう負担だったが少しでも歩かせてやりたくて・・・
当時は歩けなくなったらあっという間に寝たきりになってしまうのではという脅迫的な恐さもあった。
上半身の麻痺の進行は下半身より速度が早い気がする。
 
2011、8月現在・・すっかり寝たきり生活に。
あの頃の必死な自分を思い出すと今は不思議なくらい気持ちも落ち着いている。
ピットが寝たきりでも元気で頑張ってくれているからだと思う。
 
 
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以下は当時のメモから
 
■2011年1月現在 
 
手足はもう自分では動かせなくなってしまい伏せの姿勢も維持できず真横に倒れがちだが首はしっかり起こせる。
食事は動かない前足を広げてやり食器を抱えるようにさせて食べさせている。
幸いなことに食事はまだしっかり食べられて食欲も病気以前と全く変わらない。
体重も元気な頃のまま。ほぼ13キロ(本当はもう少し減らしたい)
ドライフードを食べる速さは徐々に時間がかかるようになったもののまだしっかり噛めている。
毎日一本食べてきたおやつの牛アキレス(かなり硬い)も同様。
水を少し飲みづらそうな感じがたまにあるのが気になる。
 
年が明けてから神経質が顕著になってきた。
枕用のクッションやタオル、布団など顔の動く範囲のものを手当たり次第ビリビリに。
手足が自由にならないので仕方がないのかもしれないが油断すると噛みつかれることも。
今のピットには自分を護る手段が牙しかなくなってしまったんだ・・とつらくなる。
麻痺の進行とともにストレスが想像以上に溜まっているのを切実に感じる。
夜は明け方に一度起こされることが多い。
同じ姿勢だと疲れてしまうようで体勢を変えてやるとまた静かに眠ってくれる。
寒い夜だけどクーが毎日ピットに寄り添って寝ているので暖かそう。
たまに寄り添いすぎてピットが重くて鳴いているのかも・・・笑
 
1/22の夜中、ピットがずっと鳴いていたが私が眠くてどうしても起きられなかったら
なんとクーが起こしにきた。
ニャーと耳元で鳴いたあと仕方なく私が体を起こしたら
またピットの横の自分の毛布に戻って丸くなった。
クーありがとうね。何だか涙が出そうだった。
普段から猫たちは私が気持ちのしんどいのがわかるようだ。
ユキもピットが泣いているのに私がすぐに行けない時はピットの側に座りずっと私を見ている。
いつもは無関心なように見えても何かあるといつの間にかそばにいる猫たち。
不思議でならない。
 
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■2011年8月現在
 
この夏、麻痺は更に進行しピットも今や立派な寝たきり生活だ。
喜怒哀楽がめっきり減って表情が乏しくなってきた。
ピットが今自分で動かせるのは首から上のみ。
でも持ち上げることはできないので常に顎をついた状態。
暑い時はよだれが半端く常に顔の下は自分のよだれでびしょびしょ。
不潔になりがちなので頻繁に口元用のマットを交換している。
 
左右を向いたり鼻先に置いた食べ物を舌を伸ばして舐めとったりはできる。
可哀想だけどリハビリも兼ねて届きそうで届かない場所におやつを置いたり
首を元気だった頃のようにドーナツクッションを何段か重ねて高い位置にしてみたり。
あまり効果はないかもしれないけれど少しでも刺激になってくれると信じて。
 
少し前まで自分だけで食べていた食事も今は介助なしでは食べられない。
噛む力も衰えてきていて喉に詰まらせそうで恐いのでドライフードは必ずふやかして与える。
(しかし柔らかい食事は歯石がつきやすく悩。泣)
硬いものは自分でちゃんとボリボリ噛めるがゆっくりで飲み込むまでにも時間がかかる。
何か食べているときは必ず食べ終わるまで監視の鬼(笑)
 
あと顎を持ち上げられなくなってから時々鼻づまりを起こすようになった。
食事の時は鼻から誤飲しないよう浅い皿状の容器で鼻先をフードに入れないよう
頻繁に位置を動かして角度調節しながら与える。
一度の食事に10〜15分ほどかかるが食べる量は元気な頃と変わらないのが嬉しい。
 
鼻が詰まるとピットは本当に苦しそうだ。
こうなると口からしか息ができないので「ぷはっ」「ぐはっ」と何度も息を吐き出す。
この状態で食事や水を飲むのはもちろん難しくとにかく食事を詰まらせないよう注意している。
詰まった時は鼻を温かいタオルで包んでもんだりこよりで刺激してみたり。
あまり苦しそうな時はいっそ子供達が赤ん坊の頃鼻を吸ってやった要領で
とも思ったが今のピットにはその前に顔を噛みつかれそうで断念。
 
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「重要な暑さ対策」
 
自力で動けなくなり寝たきりになってくると体に熱がこもりやすくなるようだ。
自宅にいる時はこまめに姿勢を変えてあげられるけれど共働きの我家、
普段の日中はほとんど留守番のピットでエアコンは必須。
基本的にマットはナギママさんから譲っていただいたタフィーとブレスエアーを使用、
どちらも通気性、クッション性が抜群でとても良かった。
ただこれらを使っても長時間同じ姿勢だと体温のこもりはなかなか解消できずよだれの量も半端でなかった。
エアコンを使わない時はK9クーラー(水を入れるタイプのクールマット)と保冷剤を体の下に入れてやると気持ちよく過ごせるようだった。
寝たきりの夏を経験して犬は暑さに弱いということを身に染みて感じた。
こまめな温度管理は体力を落とさない為にも重要だと思う。